VS ハンドメイド
たくさんのモノの中で、真っ先にゴミ袋行きになったのは、ハンドメイドのものでした。
世には、お店で普通に売れるようなハンドメイドの品を作り、ブログに載せている人がたくさんいます。
友人たちも手先の器用な子が多く、
「これ、自分で作ったの!」
と言われるたびに、すぐお金に直結させて考える私は
「えっ、店出してそれで食べていけるんじゃないの?」
と思っていました。
そんな人達に感化され、ハンドメイドに挑戦する私。
簡単なコースターから、フェルト小物やかご、ときには棚を作ってみたり。
でも、作るとなれば、道具が必要です。
裁縫道具や布、棚を作るためにペンキやハケなど、できたものより、作るための道具が増えていくばかり。
そして、そんなに道具を買い込んだのに、出来上がるのは、自分の理想とするものとは程遠いもの。
不器用でセンスもない私が作るものなんて、所詮ガラクタ同然でした。
自分で作った!!
という達成感がゆえ、ただ持っていたハンドメイドの品達は、あっという間にゴミ袋へ。
作るために買い揃えた道具たちも捨てました。
作ることは向いてないから、もう作らない。センスの良い器用な人が作った良いものを買えばいい。
捨てながら
自分のことをよくわかっていないといことは恐ろしいことだなあ
と心底思いました。
だって、恐らく当時ハンドメイドにハマっていた私は、モノを作るという作業を通して、
ハンドメイドブログに登場するセンスのあるブロガーさんや器用な友人たちと
同じようになっていたつもりだったんですから。
最初はへたくそでもそのうちうまくなる。
とか思っちゃっていたと思います。
でも、なりたくても、なれないものにはなれない。
残念だけど、世の中そういうものです。